地盤改良のイメージが湧かない方へ

こんにちは!カン太郎です!!

この前僕の現場で地盤改良をしました。

地盤改良って何?って方や、製図試験経験者も基礎下を斜線で塗りつぶすあれねー、ぐらいしか頭に無いのではないでしょうか。
この記事ではそんな方へ向けて地盤改良のあれこれを順を追って説明していきたいと思います。建物が直接できているのではないため、地味な記事にはなりますがこれも必要な過程であることは間違いないため、ぜひ読んでみてください!!

地盤改良とは?

地盤改良とは、その名の通り地盤を改良して、その地盤の耐力を上げることです。
改良する理由としては主に以下の2つ挙げられます。

  • 建物を支える支持地盤としての強度がない。
  • 工事の過程で使用する重機の重さに地盤が耐えられない。

僕の現場は2つ目の理由で地盤改良を行いました。杭打機の重さに耐えられない地盤だったからです。

これを改良することで、杭打機の重量にも耐えられる地盤を作っていきます。

続いて、地盤改良をするまでに必要なことを記載していきます。
今回は杭打ち機の重さに地盤が耐えられないため、地盤改良を行うことになりました。これからの章についてもこの工事を元に進めていきたいと思います。

地盤改良をするまで

地盤改良は大まかに以下のフローで行われます。

測定した地盤の耐力が最大の負荷に耐えられるか。ここでいう最大の負荷とは杭打機の重量になります。
これがクレーンであったり、建物重量であったりと現場によって変わってきます。

これがもし耐えられない場合、地盤改良をする必要が出てきます。耐えられれば御の字、余計なお金がかからず嬉しいのですが。。。

改良をする場合、どのくらいの改良材を混ぜれば十分な地盤耐力が得られるのかを検証しなければなりません。
そのため、まずは現状の土を採取し、改良材を添加した試験体を作成します。

作成してすぐに強度が出るわけではないので、数日養生を行います。コンクリートと同じですね。
養生後に耐力試験を行い、必要な改良材添加量を算出します。

必要数量を現場で算出し、改良材の発注、地盤改良施工となります。
サンプルを採取してから施工まで1週間かかりました。これが長いのか短いのか分かりませんが、工期の短い現場では結構な痛手でした。

ここまでやってついに、施工へと突入します。

地盤改良施工と品質記録

いよいよ施工です。どんな感じで行われているのか、写真を中心に説明していきます。

改良材はこんな形で搬入されてきます。1体1トンくらいの重量です。
ナンバリングは僕が現場で行いました。正しい数量で改良が行われていることをチェックします。

均一に改良材が添加されているか、面積ごとに区画してチェックします。最初にたくさん使い過ぎて、最後の方に少ししか混ざってないってなったら意味ないですからね。

改良材を混ぜていきます。
底をカッターで切ってバックホウで広げていきます。

改良している深さもしっかり確認していきます。
今回はGLから900mmを改良していきました。記録も残しておきます。

使った改良材は記録に残しておき、間違えの無いようにしておきます。
最後は、バックホウ、タイヤローラーで転圧したら完了です。見た目だけだとそんなに分かりませんね。だからこそ記録に残しておく意味があります。

ここまでが地盤改良の一連の流れでした。

まとめ

ここまで読んでくれてありがとうございます!地盤改良のイメージはできましたか。見たりやったりしないとイメージできない地味な工事だけに伝える意味があるのかなと思い、記事にしてみました。うまく伝わっていれば嬉しいです。

製図試験試験を受けられる方は、これで10mの改良や斜めの改良が現実的ではないことが分かったかと思います。

また、ほかの工事で伝えられることあれば書いていきたいと思います。

それではまた!!!

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