こんにちは!カン太郎です!
今回はR4製図試験でのやらかし①のPC梁の上に柱を置く陸持ち柱について、以下の観点から確認していきたいと思います。
陸持ち柱とは?NGとされる理由
陸持ち柱とはどんなものか。通常のラーメン架構と並べてみてみましょう。
左側が一般的なラーメン架構、右側が陸持ち柱有になります。赤マルで囲んだのが陸持ち柱、枠線を赤く変えた梁がPC梁です。一番下の層を無柱の大空間にするため梁せいを大きくしています。
力の流れは、スラブ→梁→柱→基礎の順に伝達されて建物を支えています。それぞれの図に当てはめてみます。
上が一般ラーメン、下がPC梁+陸持ち柱です。
①スラブに荷重が加わる→②スラブから梁へ荷重が伝達される→③梁から柱へ伝達される→④柱を通じて基礎まで伝達される。
モデルだけみれば問題ないように見えなくもありませんが、ここで④のPC梁+陸持ち柱モデルを見てみましょう。
図にも示しましたが、2層目真ん中の柱の荷重を基礎に伝達しなければいけないのですが、1層目に伝達するべき柱がありません。長くなりましたが、この荷重に梁が耐えきれずに崩壊してしまうというのが、陸持ち柱がNGとされる理由になります。
実際の施工では、、
実際の施工ではどうなのでしょうか。僕の以前の現場の話をすると、1階の梁でPC梁を使用していたのですがその上に鉄骨柱が乗ることがありました。
ただし、主要構造部となる柱に比べると半分ほどの大きさであり、4階にあった機械浴室を支えるものであったので、製図試験の参考にはなりませんでした。。。よい資料があり次第更新していきます。
ただ、可能かどうかだけでいうと可能です。しかしその際には、梁せいを十分に大きくする必要があります。梁せいを大きくすることで柱からかかる荷重を隣の柱まで伝達できるようにしていくという考えです。
まとめ
今回は陸持ち柱がNGとなる理由と実際の施工について書いていきました。
実際の施工では存在するようですが、柱を細くした間柱であったり、梁せいを十分な大きさまでサイズアップしなければならないことを考えると、製図試験ではやらないほうが賢明かと思います。
僕も一発で失格になるようなミスではないと分かり、少し落ち着きました。僕の場合は天井高を検討されると梁せいが大きくできないことがバレてしまうのですが、、、、、というところで今回は終わりにしたいと思います。
それではまた!