鉄筋工場見学

こんにちは!カン太郎です!

今回は僕が最初の現場で工場見学に行った時の話です。
なかなか見ることが無い鉄筋加工機を使って、鉄筋を加工する動画もありますので是非見ていってください。

所長とふたりで工場視察

今考えると入社して3か月のペーペーが所長に運転を任せて二人で工場視察なんてよくできたもんだなと我ながら感心します。
せめて運転はしないといけないですよね、、、と反省しています。
そんな中向かった工場は、鉄筋工場だから当たり前なのですが、鉄筋の山がいたるところにあって、現場で見ている鉄筋にも関わらず圧倒されてしまいました。

写真のモザイクが僕です。目的は工場の鉄筋の管理状態などを確認する検査ですから、このように記録の写真を残していきます。

鉄筋は重たい

当時の僕の感覚がおかしかったのかもしれませんが、鉄筋は細長いのでパっと見た感じ1本ぐらいなら太径のものでも軽く持ち運べるんだろうなと思っていました。

写真の種類の鉄筋が束から転がっていたので、持ち上げて寄せようとしたら全く動かず、所長に『一人で上がるわけないだろ』と工場長と笑われてしまいました。

調べてみると結構重くて、D32は1mで6.23kgもありました。7mで42kg。両端にかかるモーメントを考えると一人で上げるのはなかなか難しそうですね。。
鉄筋径ごとの重さを調べたものをまとめましたので、参照してみてください。

呼び名公称直径公称断面積単位重量呼び名公称直径公称断面積単位重量
mmcm2kg/mmmcm2kg/m
D109.530.7130.56D2928.66.4245.04
D1312.71.2670.995D3231.87.9426.23
D1615.91.9861.56D3534.99.5667.51
D1919.12.8652.25D3838.111.48.95
D2222.23.8713.04D4141.313.410.5
D2525.45.0673.98D5150.820.2715.9

初めて見た鉄筋加工機

加工された鉄筋の脇にあった鉄筋加工機。そもそも最初はそんなことにも気づかず通り過ぎようとしていたのですが、所長が工場長にいろいろ聞いていて、その流れで加工の様子も見せていただけることになりました。さすが所長!!

こんな感じで加工されていました。すごいですよね。あっという間の出来事でした。
現場で足りない分を手で曲げて加工しているのを見ていて加工って大変そうだな―と思っていたので、驚きでした。

機械は使っているだろうとは思っていましたが、一発でフープ筋が完成していしまうとは、、!!文明の利器を見せつけられましたね。

鉄筋径の判別

現場で配筋されている鉄筋の径が合ってるのかを確認する方法は知ってますか。
現場で毎回スケール当てて確認してる時間はないので、ちゃんと判別できるようになっています。

ちょうど写真をたくさん撮っていたので、知らない方向けに説明させてください。一般的なものと、僕の現場であった少し特殊なものを紹介します。

まずは一般的な方です。これは上写真を見てもらうと分かる通り、鉄筋に直接数字が書かれています。
一定のピッチでこのマークがあるので、現場ではこのマークを探します。白く塗られてるのは写真で分かりやすいように僕が塗ったものになるので、現場では凹凸のみになります。たまにめっちゃ見つからないことがあるので注意です。

もう一つは鉄筋に色をつけて判別する方法です。2色塗られていますが、鉄筋径の判別はピンクと白のみで行います。
判別は以下で行います。

ピンク:D19,D25,D32,D38,D51  白:D22,D29,D35,D41

2色を交互に使い分けていくようになってます。あとは見た目で分かってねってことですね。2色で大丈夫って思う人もいるかもしれませんが、ちゃんと間違えません。僕も最初は大丈夫ってなりましたけど、すぐ慣れました。何十年もやってるプロなら尚更間違えないはずです。

じゃあ緑や黄色は見栄え良くするために塗ってるのかなと思う人もいると思いますが、そうではありません。この色は鋼材の種類を分けています。簡単に言うと材料の硬さが違います。

SD295:塗装なし、SD345:黄、SD390:緑、SD490:青

このように種類分けされており、数字が大きくなるほど硬くなっていきます。正確には炭素Cを混ぜると硬くなって脆くなりますが、そんな感じでちょうど良い配合でそれぞれ特性を変えています。現場ではこの色を頼りに鋼種の間違いがないかを確認します。見た目では全く分かりません。

まとめ

今日は鉄筋工場の検査で僕が学んだことを共有していきました。
帰りは鉄筋屋さんの社長の接待で美味しい焼き肉ランチを所長と一緒に頂いてきました。

それではまた!

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